番号・名称 | 年 代 | 構造等 | |
193 本願寺御影堂 (国宝) |
寛永13年 (1636) |
桁行62.1m、梁間53.8m、一重、入母屋造、向拝三間、本瓦葺 |
特徴等 |
本願寺は浄土真宗本願寺派の本山寺院で、下京区堀川通に面して境内を構える。文永9年(1274)、親鸞の末娘覚信尼が東山大谷の地に親鸞の遺骨を改葬し、廟堂を建立したことに始まり、室町時代の八世蓮如のころには多数の門徒を抱える仏教集団に発展した。寺地は東山大谷、山科、摂津石山などを転々とした後、天正19年(1591)に豊臣秀吉より現在の寺地を与えられ、伽藍が整えられた。境内に建つ御影堂、阿弥陀堂など8棟が国宝に、経蔵や鐘楼など10棟が重要文化財に指定されており、浄土真宗本願寺派本山のたたずまいを今に伝えている。 御影堂 (ごえいどう) (国宝) は桁行62.1m、梁間53.8m、入母屋造、本瓦葺の仏堂で、境内の中心に阿弥陀堂と並んで東を向いて建ち、両堂は、東側の渡廊下と西側の喚鐘廊下 (かんしょうろうか) とで繋がれている。元和3年(1617)の火災により全ての堂舎が焼失した後、寛永13年(1636)に再建されたもので、江戸時代の建築として現存最大級の規模を誇る。宗祖親鸞の木像を安置し、外陣部は多数の門徒を収容するために441畳もの広さを有し、内陣まわりは金箔、彫刻欄間、障壁画、彩色等で荘厳している。御影堂は、多数の門徒により支えられ、社会に絶大な影響を及ぼした真宗本山の象徴として、文化史的に大きな意義を有するものと高く評されている。 2022-12-30 |
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京都府の重要文化財建造物 2018-2-1 現在 |